磨くは原石、精製は油脂

SixTONESについてのごくごく個人的な話をします。

【個人的記録】666 1ST liSTening の感想をここに残しておく。

 もう随分長いこと、鍵がかかったままの部屋があります。

 鍵穴のある黒い扉。そこそこ日の入る窓。アンティーク調のインテリア。古いテレビと、虹色に光るジュークボックス。少し不似合いな気もするデジタル時計。

 その部屋の"定点カメラ"の映像が延々流れるだけの怪しい番組が、『音の日』と設定されている12月6日に、6時間66分もの長時間に渡って放送されました。

 番組名は、

    SixTONES broadcaST

    「666 1ST liSTening」

 〜アルバム"ほぼ"全曲解禁します〜

 

 映像の中の時計が6のつく時刻を表示すると、置いてあるジュークボックスが勝手に動き出し、《1ST》収録曲の音源が"ランダム"で流れ出す。

 YouTubeライブ配信アーカイブは無し。

 この番組によって、《1ST》に収録されている"ほぼ"全曲を耳にした自分は、いつの間にか裏紙にボールペンを走らせていました。

 加えて、放送翌日の明け方には大量の感想ツイートを投下する始末。

 あの番組を観た自分は、相当興奮していたのでしょう。

 

 1stアルバムを手にし音源もそれなりに聴いた頃、ふと、《1ST》の中身との部分的な初対面で抱いた感想を、自分の為に残しておきたいと思い立ちました。

 今回は、そういった個人的記録です。

 

 

まえがき

 本記事は、「666 1ST liSTening」を視聴した直後の筆者による感想を、ほぼそのまま載せています。

 先述した、該当番組を観ながらボールペンで裏紙に書いていたメモと、それを観終えた後のツイートを、そこそこ読みやすい様にまとめつつ加筆修正しただけのものです。

 当時の筆者が喋っているのだなぁと思って頂き、自分と一緒に2020年12月6日へタイムスリップして頂けますと幸いです。

(視聴直後の感覚を残しておきたかったので、文章としての荒さや甘さも極力消さない様にしました。読み苦しい点も多々あるかと思われますが、それもご愛嬌と思って下さいまし…!)

 

 又、自分は音楽に関する専門的な知識等を持ち合わせているわけでは一切ございません。

 ただ音楽が好きなだけです。

 よって、以下の内容は筆者の超個人的感想ですので、予めご了承下さい。

 間違えている事があれば(出来れば優しく)教えて下さると助かります。

 どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

「666 1ST liSTening」の感想

例の部屋について

 映されている部屋の雰囲気とインテリアが好み過ぎて、見れば見るほど住みたい。

 2階の1番奥の角部屋って感じがする。

 時間帯に合わせて、部屋に入る日の光が変わる芸の細かさ。その上、窓から風が吹き込むとカーテンが揺れる!

 とりあえず住みたい。

 

 

各曲の感想

【ST】

 リード曲たる所以が明確にある。今回ランダムで流されたからこそ、他でもなくこれがリード曲であると分かった。引き戻される感覚がある。

 全ての要素において芯が強い。アルバムにとっても"芯"の曲。象徴的主人公。この曲があるからこそ、アルバム名が「1ST」なのだろう。

 ライブで是非聴きたい!!!

 

 強いオーラのある曲。ハッとさせられる新鮮味がずっとある。

 既存シングルでありながら、沢山の新曲の中から流されても、どうしても惹きつけられてしまう求心力の高さ。何回も聴いた事があるし、音源も持っているのにいつも目が離せなくなる佇まい。毎回新鮮、毎回新しい。

 

【Special Order】

 サビにほぼ声を入れない超トレンド型。

 (ビリーアイリッシュのBad guyしかり)

 地上波でやったら確実に新規ファンが爆増する。サブスクに出したら必ずハネる。既存ファン以外にも『お金を出してでも欲しい』人が続出するはず。間違いなくSixTONESが聴衆を狙いに来てる1曲。

 

【NEW ERA】

 1STを用意する上での序章的楽曲であり、おそらくSixTONESの今後にとっても欠かせないであろう1曲。

 個人的には、彼等が1ST制作に挑むことへの序章曲と捉えている。この曲は1STとSixTONESの物語に深みを出すポジション。

 聴きやすさと挑戦の両立を叶えた良質なアイドル曲。王道は歩むものではなく、創り出すもの。安心して見ていて欲しい、じきに彼らは自らの力で王道になるだろう。

 

【Curtain Call】

 北斗の歌う日本語が美しい。

 髙地が初聴きのニュアンスをつけている。

 歌割りがただただ絶妙。慎太郎の『吹き抜ける潮風』、髙地の『戻らない夜行バス』、樹の『これで良いんだと何度もつぶやいた』、ジェシーの『引き伸ばしたlove story』。どれもそのメンバーに口にしてもらう為に生まれてきた言葉とさえ思える。

 とにかく言葉が綺麗だった。

※『戻らない夜行バス』の歌詞について、正しくは『戻らない shape of us』です。

 

【Dance ALL Night】

 好き。音の動きの気持ち良さ。

 とことん快感を追い求めたと思しき1曲。聴く合法麻薬かもしれない。音の塊が頭の中で左右に動く感触あり。ノイズキャンセリング機能のある密閉感の強いイヤホンで聴いたら、多分脳は溶けると思う。

 電子的なサウンド(おそらく全打ち込み?)だが温度感がある。きっと触ると熱い。

 

【S.I.X】

 SIX SENSESの系譜。

 これは確実にライブ曲。会場が見える。

 リズムの基盤はスウィング系で、それをトレンド感の強いサウンドで仕上げてある。いわばSixTONES的手法による一種の融合昇華。

 

【Coffee&Cream】

 後ろで聞こえる鳥のさえずりが可愛い。

 You & Iのカップルと同じカップルの歌なのではなかろうか。タイトルからも感じられる現実感のあるラブソング。

 一方でlove u...の主人公の妄想と考えるのも良いなと思った。楽しみ方が広がる。

 

【Imitation Rain】

 音楽的普遍性に富んだ曲。

 多種多様な曲の中だからこそ際立つ揺らぎない素晴らしさ。大衆音楽やJ-POPにおけるクラシックとも言えるのでは。きっとYOSHIKIさんの凄さの1つはここにある。

 クラシックは永遠、故にこの曲も永遠。一生物の素晴らしいデビュー曲。

 Imitation Rainは長く、一生、文字通り死ぬまで聴ける。

 

【Lifetime】

 オーケストラ。サウンド、歌共に『厚い』。

 SixTONESがメンバー全員しっかりと歌えることを魅せつけにきた曲。彼等1人1人の歌の技術・ポテンシャルの高さ故に成立しているのだと思う。

 壮大さを背後につけることが出来るだけの大きさを持とうとしているのかもしれない。

 彼等の進化は止まらない。

 

【この星のHIKARI】

 愛されるべき、長く愛されてきた、これからも愛される曲。自分的にこの曲は愛で出来ていると思っている。

 きょもさんのボーカルスキルの進化が止まらない。彼は音楽活動に対してある種職人なのかもしれない。

 

【BE CRAZY】

 自分が思うに、レコーディングによって1番印象の変わった既存曲。

 他の既存曲と同じく何度も聴いてきたが、私は未だにこの曲の掴み所が見つけられていない。

 聴けば必ずアガり手を上げ頭も振る、そして漠然とした余韻。つまりは1番頭を空っぽに出来る、瞬間風速が爆速な曲なのかも。

 

【"Laugh" In the LIFE】

 『光』の曲。

 自分はこの曲を聴くと泣きそうな気分になってしまう。この曲が発表されたのがSixTONESの道がより開けて本格的に『光』が当たり始めた時期だったことに今更気がついて、曲の持つ多幸感を受け止めようとするとグッとくる。

 私にとっての人生の光はSixTONES

 

【Rollin'】

 ROCK!!!!!!

 バキバキの楽器によるバンドサウンドと歌のみのシンプルな編成で昔から歌ってきた曲を、このアルバムに入れるのは意味ある事だと思う。電子的アプローチをしない曲があるのも良いね。

 ヒリヒリとした感触、切実さ。見るべきものの前で目を背けるなと言われているような気さえする。刺さる。

 

【RAM-PAM-PAM】

 お前の音源化を誰もが待ち望んでいた!

 圧倒的強曲。

 決して埋もれず色褪せない鮮明なインパクト。沢山の新曲やシングル曲の中に居てもインパクトは間違いなくコイツがNo.1。

 あの衝撃がCDの形で手元にあることを想像するだけで身震いしてしまう。

 

【EXTRA VIP】

 スキルフルなユニット。

 ジャンルは違えど大衆的な音楽を強くルーツに持つ2人が組むとこうなるのか。感嘆した。

 こちら側をある程度意識したであろう「したたかさ」が感じられるのも良い。ルーツの強い2人がトレンドを取り込むと凄い。

 正にEXTRAでVIPな2人。

 

My Hometown

 歌声の独自性が最強のユニット。

 一声聴けばすぐ彼等だと分かるのに真似出来ない特別な歌声の2人が、今も昔も広く歌われてきたであろうテーマを歌うそのバランスに拍手喝采

 彼等だからこそどこにでもある曲にはならず、SixTONESらしいユニット曲になる。何て清らかで優しいMy Hometown

 

【ってあなた】

 演技班ユニット。

 舞台の京本、映像の松村。異なる場所、異なる手法で『台詞』を沢山発してきた2人が、物語性のある日本語詞を『歌う』というのは大変趣がある。これは音楽なのだ。

 おそらく色々な点でお互いに相当歩み寄って制作されたはず。バランスの取り方が難しそう。

 魅惑のナ行。きょもほくの鼻濁音良いねぇ、趣ある。

 

【Mad Love】

 音数少なめだが厚く、静かだが熱い。

 SixTONESはあれこれと盛らなくても良いアゲ曲を用意出来るのだと分かる。

 ベースラインが最高。みぞおちにクる心地よい重み。今1番フルで聴きたい。

 

 

放送を通して

 最高過ぎました。《1ST》が間違いなく最高で最強のアルバムだって事がよく分かった。

 各曲1分ずつでも、これだけ楽しめて且つ考えられたのだから、フルでアルバムを通して聴けば大変な事になるはず。楽しみ過ぎる。

 最高傑作の予感(と言うかほぼ確信)しかない。

 今回で個人的に『!!!』となった新曲は、Dance ALL Night、EXTRA VIP、Mad Loveの3曲。

『やっぱ好き!』となった既存曲は、NAVIGATOR、この星のHIKARI、RAM-PAM-PAMの3曲。

 いや全曲素晴らしいけども!

 あくまで第一印象なので、実際にアルバムを頭から通して聴いてみるとまた変わるだろうな。自分の感想がどう変化するのかも楽しみたい。

 誠に恐ろしいなと思うのが、SixTONESはあのクオリティの楽曲達をあの量ぶち込んだアルバムをまさかのデビュー1年経たず1stアルバムで出すんですよ。多分彼等のことなんで美味しい曲やアイデアを後に取っておくとかせずに今回で全てカッスカスになるまで出し切っとるだろ?まだ1年目だぞ?!最高だな!

 

 

 

余談 〜うやむやMV初見感想〜

 「666 1ST liSTening」では流れませんでしたが、うやむやについての感想も記録したいと思ったので、余談として残しておきます。

 以下、うやむやのMVを初めて観た一連の流れです。

 

 

あとがき

 こちら、2021年5月の筆者です。

 個人的記録にお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。

 

 上記の様に、初聴や初見の感想を見直してみて実感したのは、やはり作品というものは消費者の中でも変化したり育ったりするのだな、と。

 面白いもので、あの時とは少なからず違ったイメージを今では感じる楽曲も結構あります。自分にとっての各曲の位置付けも、当初の予想からは大きく外れていますし。笑

 音楽ってのは、それも含めて楽しめるのが良いですね!(特にフルアルバムはそうかもしれない。)

 

 更に、自分が残しておきたいものを保存する場所としてブログを使うのって結構良いな、と改めて思ったりなんかもしました。

(そもそも当ブログは公開型クラウドのつもりで開設したのですが、ここ最近はそれを忘れていた様な気がします。)

 

 今後も楽しく、team SixTONESの一員としてやって参ろうと思います。

 

 いつも発見と楽しみをくれるSixTONESに、心からの敬意と感謝と愛を込めて。

 

 ここまで読んで下さった猛者の貴方にも、心より感謝申し上げます。

 

 SixTONESと、SixTONESを大好きな人が、それぞれにとって幸せでありますように。